上司な同期は激甘サンタ
その後、今後の日程の打ち合わせをして、私と山口さんは退室した。
後の3人はまだ話し合うことがあるらしい。


山口さんが落ち着くまで席に戻らず、私達は自販機に寄った。

山口さんによると部長の隣に座っていた人は監査室の室長らしい。

「処分する立場の人なのに私の今後もあるからって、考えてくれて。
木崎課長や部長もだけど、不正をしてしまった私のために、皆さんが一生懸命に動いてくださるから申し訳なくて。」

「じゃあ、皆さんの為にも頑張らないとですね!大丈夫ですよ。山口さんはいいオンナですから。」



親指を立てながらにっかり笑って請け合うと、山口さんは嬉しそうに笑ってくれた。

「そうね。頑張って、次こそ幸せになるわ。仕事も頑張るし、恋だってしなきゃね。
江藤さんに負けないくらいの恋人も見つけなきゃ。」

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