上司な同期は激甘サンタ
「そうやって江藤が甘やかすからだろ。江藤は母親じゃなくて同期なんだから、ちゃんと言ってやらないと。
でなきゃ江藤の次に高木のアシスタントになるコが困るぞ」

人事の課長として注意した後、同期の顔で笑う。

「ま、江藤は姉御肌だからな。つい頼ってしまう気持ちも分からないでもないよ。」



姉御肌ねー。この性格も初々しさやら可愛らしさやらを遠ざけてるんだろうな。
別に甘えさせたいわけじゃないのに。

私だって甘えた方が楽だし、そうしたい気持ちもある。でもまごまごしてるのを見ると、つい手伝ってしまうのだ。さっさと片付けた方がスッキリするし。


「んー、気をつけるよ。でもさ、寿退社の予定もないし、一般職はそんな移動もないし、まだまだ私が高木君のアシスタントやるだろうからね。焦らずのんびり、整理整頓教えても大丈夫でしょ。」

へらっと笑って開き直る私に、木崎君は予想外の事を言った。

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