上司な同期は激甘サンタ
12月24日、やっぱり終わらない仕事に残業となる。
でもクリスマスイブだ。恋人や家族がいる人は今日だけは、と早々に帰って行く。

どんどん人が少なくなってオフィスは逆に寂しい。私も今日は、そろそら上がろうか。


ふっと前を見ると、まだ木崎君は残業中だ。


彼女いないっていってたし、遅くまで残るのかなぁ。通常でも沢山の仕事を持っている木崎君にはいくらでもやる事があるんだろう。


でも今日はクリスマスイブだ。もしかして誘ったら一緒に飲みに行ってくれるだろうか?


視線に気付いたのか、木崎君が立ち上がって近付いて来た。

「どうした?キリがついたら、今日はもうあがっていいよ。」

「あ、うん。もう帰るつもりなんだけどね。
木崎君もキリつきそうなら、帰り飲みに行かない?お互い1人で寂しいもの同志だし。」


恥ずかしくて早口で誘うと、木崎君が残念そうな、顔をした。
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