上司な同期は激甘サンタ
呆気に取られている私にお邪魔しますと声をかけて、サンタは家に入って来た。

テーブルの上にケーキやチキン、シャンパンを手際よく並べながら、

「お、ナポリタンだ。なぁ、これ俺が食べてもいい?」

とテーブルの前に座る。



ようやく金縛りが解けて部屋に戻った私は驚きも隠さずに叫ぶ。


「き、木崎君どうしたの?なんでここにいるの?残業はどうしたのよ!?」


「質問多いし、声デカイよ。」と言いながら、木崎君は上機嫌だ。

「お利口さんにしてる江藤のサンタになりに来たんだよ。仕事はちゃんとしてきたし。ま、少しは明日に回したけど、大した量じゃないしね。」

サプライズが成功して嬉しくてたまらないという様子の木崎君に、まだ私は気持ちの整理が出来ない。
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