上司な同期は激甘サンタ
2.
その週末、三枝先輩を誘って、2人でいつもの居酒屋に来た。
しっとりオトナ女子なのに酒豪な三枝先輩は、オシャレなバルよりこだわりの居酒屋でじっくり地酒を飲む方が好きなのだ。
このギャップも男性からしたらたまらないんだろうな。
「でー?相変わらず発展出来ない片思いこじらせて、今度は自分の女子力のなさに落ち込んでるんだ。」
ニヤリと笑いながら冷酒を飲んだ三枝先輩は、驚いた顔でガラスの酒器を見た。
「これオイシっ!」
「ほんとですよね!流石、店長のオススメはハズレないですねー。さっきのも飲み口が爽やかでしたけど、これも香りがよくて‥‥」
「いやいや、お酒のことはいいから。それより、美月のそのネガティヴな発想なんとかしなさいよ。片思い長引かせちゃうのはわかるけど、どうしたらそんな方向に考えちゃうかなぁ。」
そう言われてしまうと何も反論出来ない。
同期の木崎君をいいな、と思ったのは新人研修の時だ。でもその時は私にも彼氏がいたし、ただ好みのタイプだと思っただけだった。
しっとりオトナ女子なのに酒豪な三枝先輩は、オシャレなバルよりこだわりの居酒屋でじっくり地酒を飲む方が好きなのだ。
このギャップも男性からしたらたまらないんだろうな。
「でー?相変わらず発展出来ない片思いこじらせて、今度は自分の女子力のなさに落ち込んでるんだ。」
ニヤリと笑いながら冷酒を飲んだ三枝先輩は、驚いた顔でガラスの酒器を見た。
「これオイシっ!」
「ほんとですよね!流石、店長のオススメはハズレないですねー。さっきのも飲み口が爽やかでしたけど、これも香りがよくて‥‥」
「いやいや、お酒のことはいいから。それより、美月のそのネガティヴな発想なんとかしなさいよ。片思い長引かせちゃうのはわかるけど、どうしたらそんな方向に考えちゃうかなぁ。」
そう言われてしまうと何も反論出来ない。
同期の木崎君をいいな、と思ったのは新人研修の時だ。でもその時は私にも彼氏がいたし、ただ好みのタイプだと思っただけだった。