だいすき
「…………」
なにそれ
あんが俺と別れたのは病気だったからってこと?
聞いてないよ
二人に話を聞いて病院へと向かう
「あんっ!!」
勢いよくドアを開けるとベッドに横たわっているあんがいた
酸素マスクを付けて 別れを告げられたときより色が白くて細くて
…と言うか やつれていた…?
「けん…と…?なんで…?」
細々と弱々しく俺の名前を呼ぶ
懐かしい声 だけど前とは少し違う
「あん どういうこと?
俺えみとゆりかに今日偶然会ってあんの話し聞いたんだけど」
「……け…」
「なんで言ってくれなかったの?」
「けんと…ごめん
私…けんとの重荷になりたくなかった」