+タスくるメロディ
すると、不意に


「バチンっ」という爽快な音と共に


後頭部に軽い痛みが襲った。


「なにボソボソさっきから独り言いってんの!?」


いま、俺の頭を叩いてきたのは


幼稚園からの幼なじみである


赤花 沙音(あかばね さやね)


である。


一応、女だ。


「いや、待てよこら。一応ってなんだよ一応って。」


「勝手に心の声を盗み聞きするんじゃねぇよ」
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