また逢うのなら、必然で

純麗





落合を見て、数時間経った今。


俺は暇を持て余し次の授業をサボって校内を歩き回る事にした。


何をする訳でもなくただただ歩き回る。



中庭に行って見たり、旧校舎に行ったり。

旧校舎へと続く渡り廊下には屋上へと続く階段があり俺は屋上で残りの時間を過ごすと決めて、屋上への階段を登る。


屋上は、美術室や理科室からの特有の匂いが風に乗って運ばれてくるためあまり居心地が良くなくて滅多に人が来ない。



でもそれが俺にはそれが居心地よく感じる。


チャラくて、皆んなの人気者でお金を持ってて、顔がいい。

“それの何が不満なんだ?”って聞かれても答えようがないが、“何かが満たされない”のだ。
< 9 / 15 >

この作品をシェア

pagetop