魔法使い、拾います!
第三話 持つべきは幼馴染
グレンという頼もしい味方を仲間に引き入れて、いよいよヴァルの真相解明計画は本格的にスタートした。計画を立てるにあたり、状況を整理してみる。
一つ目、ティアは城内のどこに居るのか。
二つ目、なぜティアが王の側室にされるのか。
三つ目、なぜヴァルは犯罪者の濡れ衣を着せられたのか。
「やはり、ティアが王宮内のどの部屋に居るのかを特定したいですね。たぶん、師匠の執務室か、王の私室辺りだと推測できるのですが。ティアに会えば、二つ目も三つ目も分かるでしょうから。」
「そうだね。先ずはティアさんに会う。これだね。」
「だったらララに聞けばいいんじゃないか?ちょうど明日帰って来るぞ。」
「本当?でも……ララ教えてくれるかな。」
「ある程度のことなら喋ったっていいんじゃないか?」
「あのー……。ララさんとは?」
「ごめん、ごめん、ララはね。」
リュイはララの事をヴァルに話し始めた。
ララはグレンの妹で、リュイと同い年の親友だ。町長の娘という事もあり、王宮に下女として仕えている。王宮で働くにはそれなりの身分が必要で、下女とはいえとても名誉な仕事であった。
王宮の中を動き回れるララならば、内部事情も知っているはず。事実、ヴァルは側室の噂を王宮の廊下で下女たちから耳にしたのだから。城へ来たばかりのヴァルよりも、よほど王宮事情は分かっているだろう。
「聞くだけ聞いてみようか。」
ララの守秘義務を思うと躊躇われるが、ダメで元々である。言える範囲で教えてもらおう、と、リュイは思った。
一つ目、ティアは城内のどこに居るのか。
二つ目、なぜティアが王の側室にされるのか。
三つ目、なぜヴァルは犯罪者の濡れ衣を着せられたのか。
「やはり、ティアが王宮内のどの部屋に居るのかを特定したいですね。たぶん、師匠の執務室か、王の私室辺りだと推測できるのですが。ティアに会えば、二つ目も三つ目も分かるでしょうから。」
「そうだね。先ずはティアさんに会う。これだね。」
「だったらララに聞けばいいんじゃないか?ちょうど明日帰って来るぞ。」
「本当?でも……ララ教えてくれるかな。」
「ある程度のことなら喋ったっていいんじゃないか?」
「あのー……。ララさんとは?」
「ごめん、ごめん、ララはね。」
リュイはララの事をヴァルに話し始めた。
ララはグレンの妹で、リュイと同い年の親友だ。町長の娘という事もあり、王宮に下女として仕えている。王宮で働くにはそれなりの身分が必要で、下女とはいえとても名誉な仕事であった。
王宮の中を動き回れるララならば、内部事情も知っているはず。事実、ヴァルは側室の噂を王宮の廊下で下女たちから耳にしたのだから。城へ来たばかりのヴァルよりも、よほど王宮事情は分かっているだろう。
「聞くだけ聞いてみようか。」
ララの守秘義務を思うと躊躇われるが、ダメで元々である。言える範囲で教えてもらおう、と、リュイは思った。