僕は何度でも、君の名前を呼ぶよ。


事故から目を覚ましたとき。


「和玖‼‼よかったあああ‼‼‼」


泣きながら俺に抱き付いてきたおばさんとおじさん。
それに俺と同い年くらいの少年たちも泣きながら喜んでいる。


「……」


でも俺は無表情で。



「——————誰…?」



そう、ぽつりと。



残酷な一言をつぶやいたのだという。





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