僕は何度でも、君の名前を呼ぶよ。
───…ギュウオオオウ…!!!
「!?」
俺に背を向けたフレアと、俺の間に…そいつは現れた。
真っ黒で…ただただ真っ黒で。
ソレは、煙のようにもわもわとしていて。
でも、怪しいもの。
よくないものであることだけはわかった。
そして、不気味に笑っているようにも見えて。
フレアは急いで俺を振り向き、「馬鹿!!早く逃げろ和玖!!!」と声をかけたのと同時に。
───…黒の前に、白が見えたんだ。