僕は何度でも、君の名前を呼ぶよ。
物わかりがいい子は助かるわ~と、真珠を元の場所へ返すセレン。
「…フレアもネリスも、魂なんだよ」
いきなりのセレンの言葉に、俺はすぐに外でじゃれている二人を見た。
セレンは悲しそうに二人を見つめている。
「二人は…もう元の世界には戻れない」
それはつまり…死んでいると言うことか。
俺は一つの疑問をセレンに問う。
「ここがあの世とこの世の境だとしたら、フレアとネリスはなぜ…」
あの世へいかないのか…という言葉までは…出すことができなかった。
セレンは、和玖は本当に頭がいい。だから好きだ。そう言いながら俺の頭をなでてきた。
「あの世にいくかいかないかは選ぶことができるんだよ。神様が見てくだされば、きっと天国へ行けるさ。あの二人は」
「……」