僕は何度でも、君の名前を呼ぶよ。
──…『和玖!!』
「ほうら、お迎えだ」
セレンは俺の頭から手を離し、両手を広げる。
「もう二度と、ここへは来るんじゃないよ。来るときはもう少し年取ってからおいで!」
「え…うわ…」
体が、宙に浮いた。
和玖…
その声が響く方から、光が差し込んでいる。
「……和玖、お迎え来たんだね」
「名前、呼んでもらえたんだ」
いつの間にそばに来ていたのか、祝福するようにフレアとネリスが俺を見ていた。