僕は何度でも、君の名前を呼ぶよ。


「二人とも…いろいろとありがとう…」


俺だけが戻る罪悪感と、ここでの世界での感謝の気持ちが入混ざって複雑な気持ちだけど。

今は、もう。



体がどんどん地上から離れていく。

Iは黙って俺を見ていた。


「…I!!」

「!」


大きな声で、Iの名を呼んだ。



今は、ただ一つのことしか考えてないよ、I。





「──…待ってろよ!!!!」




< 55 / 72 >

この作品をシェア

pagetop