僕は何度でも、君の名前を呼ぶよ。



「風磨さん!?」



看護師の言葉を聞いた俺は、勢いよく起き上がり、ベッドから降りようとする。



『丸2年も昏睡状態の女の子がいるのよ。でも今心拍数が少しずつ減ってきてるからそろそろ…ってところなんだけどねえ…』



俺は看護師につかみかかり、声を大きくした。



「教えろ!!その子の部屋…教えてください!!!!!」





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