僕は何度でも、君の名前を呼ぶよ。
「おい」
「はーい!」
俺の呼びかけに元気に返事をしたアイ。
俺は部屋の真ん中でドスンと胡坐をかき、腕を組んでいる。
対するアイは、空中に浮いて俺の体勢の真似をしていた。
「って、楽しそうに返事をするな!」
ビシッとアイに対してチョップをくらわそうとするが。
———スカッ…
「っ」
そうか、幽霊ってことは、触る事さえもできないんだ。
というか、本題にそろそろ入らねば。