道の果て・・
それからは、半同棲のような
生活を送った。

夏生のためにご飯を用意したり
洗濯したり、それは幼いころに
夢見たそのものだった。

彼は学校へ行き、私は仕事へと
行く。
いってらっしゃい、
いってきます、
そんな言葉を交わしていることだけで
幸せだった。
また、1歩夢に近づいたと
その時の私は思っていた。

もぅ2度と彼との別れは来ないと
このときは信じて疑わなかった。

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