道の果て・・
彼はそうか、おめでとうと
言ってそこから立ち去ろうと
していた。

私はこれでもぅ終わりなのだと
感じた。
そして
「奈津、帰ろう」
と奈津の手を引いて歩き始めた。
なんてバカなことをしたのだろう。

彼がはっとした顔をして
「なつって・・その子の名前・・
 和津!どうゆうこと??」
彼は私にすがりつくように
両肩に手を置いて、問い詰めてきた。

もぅ私は涙でぐちゃぐちゃだった。

私達の離れた道はもぅ
重なることはないと思っていた。
だが、また私達の道は
1本に繋がった。
その道の先にはまた分かれ道が
あるともしらずに。


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