道の果て・・
奈津は家の外観を見て
すぐに気に入ってくれた様子だった。

自分では気付いていないだろうが
彼女はなにも教えていないのに
リビングの場所まですぐに
入って行った。
それが私には可笑しくて
いつか奈津にもその話をしようと
考えていた。

夏生は奈津の担任になっていた。
夏生は正直、驚いたようだが
とても喜んでいた。
毎日、奈津に会えることが
とてもうれしかったそうだ。

奈津は学校でもすぐに打ち解けて
仲のよい友達もできたようだった。
それは奈津から聞くよりも
先に夏生から聞いていた。

引っ越しをして2ヶ月が
過ぎ、そろそろ奈津に事実を
伝えようと考えていた。

ゴールデンウィークに奈津は
友達と旅行へ行くと言っていた。
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