道の果て・・
奈津は真実を知ってから
少し変わった。
仕方ないことだと思ってる。

死んだと自分の中で
処理していた父親が
この町にいるとわかれば
それは悩まずにはいられないと
私にでもわかった。

そして1つの答えを
次の週末に奈津から聞いた。

会ってみても良いと
言ってくれたのだ。

それは私には意外だった。
もっと時間をかけて答えを
出すだろうと思っていたからだ。

でも、奈津は奈津なりに
自分で答えを導いてくれた。

夏生に会って、彼女は
自分の担任の先生だと知れば
また、もぅ1度悩むことに
なるだろう。

それでも、私達家族の道は
また少し進んだのだと
私はうれしく思った。
< 86 / 92 >

この作品をシェア

pagetop