道の果て・・
「ないないないよ、約束してない」
慌てて答えたせいでそうとうテンパって
しまった。

「じゃぁ、一緒に行かないか?」
彼は笑顔で言った。
私は恥ずかしくなって下を見ながら
うなずいた。

ほんとにこれは夢なんじゃないかと
そう思えるほどうれしかった。

その日の学校は勉強なんて
全然、頭に入ってこず
ずっとこの後の夏祭りのことで
頭がいっぱいだった。

終業のベルと同時にダッシュで
家へ帰り、何を着ていくのかを
悩んだ。
浴衣を着たかったが自分だけでは
着れなかった。
母は今日も仕事で遅いので
それからでは間に合わないから
1番気に入ってたワンピースを
着ることにした。




< 9 / 92 >

この作品をシェア

pagetop