俺様教師に恋なんか






そして放課後。


翠と一緒に帰り、途中クレープ屋に寄りそれを食べながら世間話をしていた。


「担任、なんか大人しそうな感じだったね〜!一年の頃はすぐ怒る怖い先生だったのに」


「それは翠が授業中にメイクしてるからだよ・・・・・・」


「え〜!?だって体育で汗かいたら普通直すっしょ!ほんっと頭かたい先生多いんだから!」


「もう」


「あっ!ごめーん今日習い事ある日だった!先行くね!じゃあまた学校でね〜!!」


慌ただしく走り去っていく翠に手を振り、1人で歩きだした。


「ったく・・・・・・あんなに走ったらクレープ落っことしちゃうよ」


やれやれと苦笑いをしクレープをかじる


あーあ・・・・・・私も明日塾行かないと。



親との話し合いの結果、とりあえず週二回通うことになった。らしい。


いつもよりオシャレしたお母さんが帰ってくるなりそう言ってきた。


『も〜〜〜ほんとに二枚目!!俳優さんみたいよね!!背も高いし!まだ26歳なんですって〜!!とっても優しくて紳士的だし、まだ独身なのが信じられないわよ〜〜!!』


ああああああああああ心底どうでもいい情報がお母さんのでかい声のせいで蘇った!!


わすれよう!!わすれるわすれる!!!わすれる!!!よし!!!

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