俺様教師に恋なんか


へらへら笑う先生に少しほっとした。


うん。顔色は良くなったし、すぐ治りそうだ。


「実は今日、授業あったんだけど早退したんだよな。風邪っぽかったんだけどむりやり行ったら悪化しちまって」


「もー、ちゃんと治ってから行ってくださいよ」


「最近忙しくてあんま寝てなかったのもあるかもな」


「社会人が忙しいのは分かりますけど、夜はきちんと寝てください。お風呂上がりは冷えるので汗が引いてから服を着て、髪は乾かすんですよ。帰ったら手洗いうがいもして・・・・・・」


「分かったよ。はは、お母さんかおまえは」


あ。汗といえば。


「先生、寝てる間かなり汗かいてたので着替えた方がいいですよ。とりあえず汗ふきますね」


「え。あ、ちょ!」


布団をガシッと掴みはがそうとしたら押さえつけられた。


「・・・・・・?なにしてるんですか?」


「いやこっちのセリフだよ。自分でできるからいいよ」


「なるべく安静にしててくださいよ。汗くらいふきますから」


先生は急にまた汗をダラダラかきはじめた。


「や、えと、あの・・・・・・」


「ほら、汗かいてるじゃないですか」


突然どうしたんだろう?


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