俺様教師に恋なんか
みるみる顔が赤くなっていく先生。
「いや、あの・・・・・・しばらくあとでいいから。ね?」
「私の話聞いてました?体を冷やしたまま放置するとまた悪化しますよ」
「や、えと・・・・・・」
一体どうしたんだこの人は。
この押し問答はしばらく続く。
「寝起きだしさ?しかも最近寝てなかったし、具合も悪かったし・・・・・・やばい条件が全部そろっちゃってて・・・・・・」
「はい??」
「忙しくて最近そういうのする暇なかったし・・・・・・」
何を言ってるんだろう。
「俺は誤解されたくないわけよ。普段からそうなのかとか思われたくないし、これはあくまでたまたま運悪くそうなってしまったわけで、つまり・・・・・・」
「・・・・・・」
無言で布団を引っ張ってみた。
「うわああ!!ちょ!やめろよ!!」
「うわああじゃないですよ。なんなんすか」
さらに顔が真っ赤になる先生。
「お、俺はおまえのためを思って言ってるんだぞ!!たしかに処理してなかった俺も悪いけどっ・・・・・・」
「処理?」
「・・・・・・っ!」
頭にハテナマークを浮かべる私に背を向け、先生は布団にくるまってしまった。
「と・・・・・・とにかく。汗ふくのはあとでいいから」
「・・・・・・はい」
全然納得はできなかったけれど、とにかく嫌そうだったので口を閉じた。