俺様教師に恋なんか




「あっがりましたよー・・・・・・っと」


「おかえり」


先生の寝てる寝室へ行くと窓際に私の制服が干されていた。


「染みは取れたんだけどまだ乾いてねーんだ」


すると先生はむくりと起き上がり、ベッドから出ようとした。


「すまん。ドライヤー洗面所にあるから取りに行けなかったんだわ。今から乾かすから」


「なに起きてんですか。寝てなさい」


肩をガシッと掴みベッドに座らせた。


「うわっ、おいおい。もう大丈夫だって。ちゃんと洗えたんだから乾かすくらい平気・・・・・・」


「自分で乾かしますから」


「・・・・・・そうか」


ドライヤーを取りに行き、ゴオオオと熱風を浴びせ制服を乾かす。


たしかに染みは取れている。もうどこにあったか分からないくらいだ。


「意外と、そうゆうのできるんですね」


「こら、バカにしてんのか」


先生はちょっと自慢げに言った。


「一人暮らし長いからな。染み取りくらい楽勝だよ」


・・・・・・自慢なのか?それは。


「早く結婚できるといいですねー」


「・・・・・・うるせぇ」


ぺし、と肩を叩かれた。


お母さんが独身だって言ってたけど、本当みたいだな。


けどいい大人だし彼女くらいいるだろう。


・・・・・・そういえば何歳なんだっけ?


見た目は二十代前半くらいだけど・・・・・・。


お母さんが言ってた気がするけど忘れたなぁ・・・・・・。


けど、こっちから聞いたらまるで先生に興味があるみたいに思われそう。


それは癪だ。


よし、聞かないでおこう。

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