俺様教師に恋なんか




「......こんにちはー」


「はーいこんにちは。時間ギリギリだぞ〜晴」


「すみません......」


玄関の扉を開けると、さっそく和泉先生と出くわした。


すすすーっとその横を通りいつもの教室に行こうとしたら......


「...っ!?」


なぜか和泉先生に腕をガシッと掴まれた。


「こっち」


「へ?あの、ちょ!?」


ズンズンと進む和泉先生に引きずられ、入ったことのない部屋に入った。


そこは長い机が一直線に並び、机の上のついたてで三つずつ区切られている。


例えが変だけど、CMでよく見るコールセンターみたいだ。あれに出てるお姉さんの席が、1人分じゃなく3人分あるみたいな。


そこでは先生らしき人を生徒が2人はさむように座って、授業をしていた。


すると和泉先生から驚きの一言が。




「前回で集団の授業は終わり。今日からずっとこっちだから」




......はい?




「じゃあ1番奥の席座って」


手を引かれ教室の隅の席に案内され、そこに座らされた。


< 60 / 202 >

この作品をシェア

pagetop