俺様教師に恋なんか
「......こんにちはー」
「はーいこんにちは。時間ギリギリだぞ〜晴」
「すみません......」
玄関の扉を開けると、さっそく和泉先生と出くわした。
すすすーっとその横を通りいつもの教室に行こうとしたら......
「...っ!?」
なぜか和泉先生に腕をガシッと掴まれた。
「こっち」
「へ?あの、ちょ!?」
ズンズンと進む和泉先生に引きずられ、入ったことのない部屋に入った。
そこは長い机が一直線に並び、机の上のついたてで三つずつ区切られている。
例えが変だけど、CMでよく見るコールセンターみたいだ。あれに出てるお姉さんの席が、1人分じゃなく3人分あるみたいな。
そこでは先生らしき人を生徒が2人はさむように座って、授業をしていた。
すると和泉先生から驚きの一言が。
「前回で集団の授業は終わり。今日からずっとこっちだから」
......はい?
「じゃあ1番奥の席座って」
手を引かれ教室の隅の席に案内され、そこに座らされた。