俺様教師に恋なんか




並んで歩くと、意外と背が高いことが分かった。



けっこうでっかいな......和泉先生と同じか、それより高いかも。



チラリと顔を見ると、なかなか整っていて綺麗系な顔をしている。






......あれ?





なんかこの人、どこかで......






「このあたりでいいだろう」



ハッと気づくと、中庭まで来ていた。


昼休みはベンチでお弁当を食べたり、キャッチボールをしたりする生徒で賑わうここも、放課後となると人気はなくなる。


しかし体育館が近くにあるため、部活中のバスケ部のボールの音や声出しは少し響いてきて、寂しさは感じない。




「それでは、まずは自己紹介から始めるぞ」


「え?...あ、はい。どうぞ」



...なんなんだ、この人。


ものすごいマイペース。


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