俺様教師に恋なんか




「では、君にも言ってもらおう」


「はい?」


「俺が言ったのだから同じことは教えて欲しい」


「...はい?」


「今教えたことと同じことを君にも答えて欲しいということだ」


「......はい?」


「......その『はい?』は肯定の『はい』だと捉えていいのだろうか?」


良くないです。



「いや、全部は覚えてないから無理なんだけど...」


「覚えている範囲でいい。とにかく、自己紹介というものは片方がするのではなく、お互いがすることによって円滑な人間関係が築け...」


「あ〜分かった分かった!!言うから!!」


また長くなりそうだったので遮った。


なんてめんどくさいやつだ...。


だけどなんとなくキャラが掴めてきた気がする。



「もー!言えばいいんでしょ言えば!!」


「協力に感謝する」


「えー、私は城木晴!!16歳!!女!B型!あとなんだっけ?...身長は151センチ!えっと...誕生日は5月30日!好きは色は白!えっと...えっと、好きな科目は国語とか、なんか文系のやつ!好きな料理は卵料理!特にオムライス!!い、以上っ!!」


「ありがとう。覚えた」


「ほえ!!?」



びっくりしすぎて変な声が出た。


お、覚えた?


いや、べつにそんな...覚えなくてもいいのに...。



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