もしも君と言葉を交わすなら【短編】



彼はベッドの上で布団にくるまり、小さな寝息を立てながら気持ちよさそうに寝ている。



もちろん、私が部屋に入ったことだって気づきもしない。



私は物音を立てないようにそっと彼の元へと歩み寄る。




どうやって起こそうかな、
ちょっといたずらしてみようかな。




そんなことを考えながら。





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