久遠の絆
シャルティの造った二隻の戦艦が飛び立つのを見送ってから、蘭たちも旅立った。
巫女姫の村は、砂漠の向こうにある。
砂漠の街道を南に下り、途中でぶつかった大きな河を渡し舟で渡った。
そこからは徐々に木が多くなり、やがて森へと変わっていった。
そこまで来るのに一週間。
蘭がいるためか、なかなか思うようには進めない。
その間も、グレンとシャルティからの連絡は届いていた。
主にイーファンとシャルティとの思念による会話であったが、ヘラルドにすでに動きを知られているからか、無線も用いられている。
その報告の中で、蘭の胸を痛めたのは、ナイルターシャのことだった。
カイゼライトたちが到着したときには、時すでに遅し。
彼女のいた筈の小屋はもぬけの殻だったのだ。
恐らくは、シェイルナータの仕業。
ナイルターシャの安否は杳として分からなかった。
それから数日後。
ようやく、イーファンが告げた。
「あの尾根を越せば、巫女姫の村です」
山脈に連なる山の一つだった。
広がる森よりも少し標高の高い山の稜線の向こうに、その村はあるのだという。
そこは秘境だった。
巫女姫の村は、砂漠の向こうにある。
砂漠の街道を南に下り、途中でぶつかった大きな河を渡し舟で渡った。
そこからは徐々に木が多くなり、やがて森へと変わっていった。
そこまで来るのに一週間。
蘭がいるためか、なかなか思うようには進めない。
その間も、グレンとシャルティからの連絡は届いていた。
主にイーファンとシャルティとの思念による会話であったが、ヘラルドにすでに動きを知られているからか、無線も用いられている。
その報告の中で、蘭の胸を痛めたのは、ナイルターシャのことだった。
カイゼライトたちが到着したときには、時すでに遅し。
彼女のいた筈の小屋はもぬけの殻だったのだ。
恐らくは、シェイルナータの仕業。
ナイルターシャの安否は杳として分からなかった。
それから数日後。
ようやく、イーファンが告げた。
「あの尾根を越せば、巫女姫の村です」
山脈に連なる山の一つだった。
広がる森よりも少し標高の高い山の稜線の向こうに、その村はあるのだという。
そこは秘境だった。