久遠の絆
◇◇◇







ダンドラークの首都。


皇宮の一室で。


何かが壊れる、大きな音が響いた。


人払いされた部屋で、一人佇む隻眼の男。


足元には陶器の茶器が散乱している。






「くくく……。

シェイルナータめ。ここに来て、私を裏切るか。

いいだろう。まとめて、抹殺してやる」





ヘラルドは片目を覆っていた眼帯をむしり取った。


その下からは、真っ赤に輝く眼。


ヘラルドは、それもえぐり取った。


それは、人の眼ではない。


禍々しいまでに赤い、石だった。








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