久遠の絆
「指揮官。前方に艦影!」
スクリーンの向こうで、その艦のオペレーターが叫んだ。
「言い争いをしている場合ではない。来たぞ」
そして映像の中で、一瞬にして顔が真っ青になり、冷や汗が噴き出した。
「あ、あれは……」
他の将校たちはすでに逃げ腰だ。
カイゼライトも前方を注視した。
そこに見えて来たのは。
大きな穴が穿たれた砲口を持つ、艦載砲。
『高密度粒子砲』を擁した戦艦だった。
「カイゼライトさま、お早く!」
ランデルがカイゼライトの腕を引っ張り促した。
「どうするつもりだ?ランデル」
「我が艦は、この空域を離脱します」
「ランデル!」
カイゼライトの非難の声を無視して、ランデルは、
「あれは、やばい代物です。ここにいては駄目だ。お早く!」
「私は、この艦を任されているんだ。逃げるわけには行かない。そうだ、ランデル」
そして、カイゼライトはランデルに指示を出した。
直後、カイゼライトの艦が加速した。
粒子砲を搭載する戦艦に突進していく。
砲口には、いまだエネルギーは充填されていなかった。
(この隙を突くしかない)
カイゼライトの感じていた不安は消えていた。
ランデルは艦内の通路を走っていた。
そして艦の後方にあるハッチにやって来た。
そこには、この場には似つかわしくない集団が。
シドとカイゼライトを救った、海賊の一団だった。
「船長!カイゼライトさまからの仕事だ!」
ランデルの呼び掛けに、嬉々とする海賊たち。
「待ってたぜ。さっさとやらせてくれよ!」
船長が立ち上がる。
「腕が鳴るぜ」
ボキボキボキと指を鳴らした。
スクリーンの向こうで、その艦のオペレーターが叫んだ。
「言い争いをしている場合ではない。来たぞ」
そして映像の中で、一瞬にして顔が真っ青になり、冷や汗が噴き出した。
「あ、あれは……」
他の将校たちはすでに逃げ腰だ。
カイゼライトも前方を注視した。
そこに見えて来たのは。
大きな穴が穿たれた砲口を持つ、艦載砲。
『高密度粒子砲』を擁した戦艦だった。
「カイゼライトさま、お早く!」
ランデルがカイゼライトの腕を引っ張り促した。
「どうするつもりだ?ランデル」
「我が艦は、この空域を離脱します」
「ランデル!」
カイゼライトの非難の声を無視して、ランデルは、
「あれは、やばい代物です。ここにいては駄目だ。お早く!」
「私は、この艦を任されているんだ。逃げるわけには行かない。そうだ、ランデル」
そして、カイゼライトはランデルに指示を出した。
直後、カイゼライトの艦が加速した。
粒子砲を搭載する戦艦に突進していく。
砲口には、いまだエネルギーは充填されていなかった。
(この隙を突くしかない)
カイゼライトの感じていた不安は消えていた。
ランデルは艦内の通路を走っていた。
そして艦の後方にあるハッチにやって来た。
そこには、この場には似つかわしくない集団が。
シドとカイゼライトを救った、海賊の一団だった。
「船長!カイゼライトさまからの仕事だ!」
ランデルの呼び掛けに、嬉々とする海賊たち。
「待ってたぜ。さっさとやらせてくれよ!」
船長が立ち上がる。
「腕が鳴るぜ」
ボキボキボキと指を鳴らした。