イケメン王子に惚れられました。
ドキドキする
「送る」
だいきくんのその一言で私はカフェから連れ出された。
家に着くまでの間、私から涙が流れることは無かった。
そしてだいきくんの話は私を笑わせてくれて少し気が紛れた。
「ここ。ここの2階だから」
そう言って私は目の前のアパートを指さす。
だいきくんは私が指さした方を見た。
そして少し黙ると口を開いた。
「……電気ついてないけど親帰ってきてないの?」
少し控えめに聞いてきたけど、気にしなくていいのに。
だって私………
「私、一人暮らししてるの。
だから親はここにはいない。」
そう言った。
別に隠してるつもりはなからってしまっても別に構わない。
だけど……