イケメン王子に惚れられました。
まぁ、そんなことはどうでもよくて……
……ってもう全部どうでもいいや。
私は帰りたかったんだからいろいろと諦めてもう帰っちゃえばいいんだ。
そうだよ!
もう目の前の大輝くんは無視して帰ろう!
……ってかそういえはまだ抱きつかれて離されてないままだった。。。
「ねぇ大輝くん?もう用事済んだならいい加減離してほしいんだけど?」
「え?やだ。
離して欲しいならお願い聞いて?」
……なんてほざいてる。
いや、お願いならさっきケータイ貸してあげましたよね?
それで満足じゃないんですか??
そう心の中でぼやくと大輝くんが私の心を読んだかのように
「さっきのはお願いじゃないから!
今からのがお願い。」
くそぉ、、じゃあさっきのはなんなんだよ………。
………はぁ。
で?何したら離してくれんの?
もうなんでもいいからテキトーに頷いとこ。
そう私は決めて、大輝くんが言ったことにうんうんテキトーに頷いていたら…………
「んじゃ俺帰るね!
ちゃんと約束守れよー!」
そう言って私を離すと、さっきとはうって変わってあっさりと帰ってくれた。