優しすぎるイケメン王子*擬人化・短篇*
**4
***
そして翌日。
雪の中。
「にゃあん」
「来たよ。あの猫は??」
白い息を吐きながら息を切らせて彪さんがお見舞いに来てくれた。
仕事終わりで駆け付けたらしい。
「あれっ??誰??彼氏??」
診察時間が終わって、迎えに立ち寄った渚が海深に。
「もう元気よ。三毛の女の子だからミイちゃんにしたわ。ベタだけど」
話をそらすように海深。
「…よかった」
「ねえ、彼氏!?紹介してよ」
「違うわよ」
「いや。ちゃんと話させてほしい。彼女とは別れたんだ」