優しすぎるイケメン王子*擬人化・短篇*
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シャワーを浴びて部屋着に着替えたご主人様が冷蔵庫から2人分の缶ビールを出す。
女の人に手渡しながら、
「なあ、菜緒子(ナオコ)。傷が治ったら、飼ってもいいかな」
「ねえ私、猫アレルギーだって言ってなかった??彪(アキラ)」
膨れる。
なんかこの人苦手だ……
香水がキツい。
性格もキツそうだ。
「このまま捨ててこいって言うのか??」
「知らないわよ!!勝手に拾ってきたくせに」
言いながら、絡み付く。
―――ご主人様に触らないで。
泣きそうになる。
でも、どうすることもできない。