優しすぎるイケメン王子*擬人化・短篇*
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「誰よ!?その女!?」
2人がハッとする。
菜緒子だ。
キッと睨み付ける。
彪さんを追いかけて出てきたようだ。
「あっ、私はじゃあこれで。引き取っていいですか??」
まずい空気を察した海深さんが、かごに戻すと自転車を出そうとした。
ブランケットに気付いた菜緒子が、
「あら、もらってくれるの??ありがとう…彪!?」
彪さんが海深さんの腕を掴んだ。
「あの、看に行っていいか、猫」
「……ああ、はい」