ホテルの“4つのクリスマスストーリー”
【第3話】偶然の出会い
危険かもしれない。けど、やめられない。
山積みのタスクを全て投げ出して、会社を定時に上がる。副都心線の電車に駆け込み、渋谷駅へと向かった。
ああ、やっと金曜日・・・!
今週は忙しくて、水曜のレディースデーに映画を観ることもかなわなかった。
ぼろ雑巾のような気分で憔悴している自分をどうにか甘やかしたい・・・と向かったのは、ホテルのバー。
エスカレーターを上がり広々としたロビーに入ると、自分へのご褒美タイムが密やかに幕を開ける。
ロビーの真ん中で存在を示す現代アートのような生け花は毎月その様相をガラリと変え、空間全体の雰囲気をも巻き込んでしまう。
今月は花のみならず果実の使われた斬新な作品で、思わず近くに寄って観察する。
最近はバーを目的に来るけれど、ここのホテルには昔いちど友人と泊まったことがあった。
部屋には壁一面に窓が広がっていて、そこから眺める東京のシティ夜景にはしゃいだのももう数年前のこと。
月日が経つのは本当に早い。
また泊まりたいな・・・次は彼氏と・・・って、いないけど。
毎度おなじみ、オチを付けて自分の中でネタと化している回想を終え、エレベーターに乗ってバーのある最上40階へと向かう。
ああ、やっと金曜日・・・!
今週は忙しくて、水曜のレディースデーに映画を観ることもかなわなかった。
ぼろ雑巾のような気分で憔悴している自分をどうにか甘やかしたい・・・と向かったのは、ホテルのバー。
エスカレーターを上がり広々としたロビーに入ると、自分へのご褒美タイムが密やかに幕を開ける。
ロビーの真ん中で存在を示す現代アートのような生け花は毎月その様相をガラリと変え、空間全体の雰囲気をも巻き込んでしまう。
今月は花のみならず果実の使われた斬新な作品で、思わず近くに寄って観察する。
最近はバーを目的に来るけれど、ここのホテルには昔いちど友人と泊まったことがあった。
部屋には壁一面に窓が広がっていて、そこから眺める東京のシティ夜景にはしゃいだのももう数年前のこと。
月日が経つのは本当に早い。
また泊まりたいな・・・次は彼氏と・・・って、いないけど。
毎度おなじみ、オチを付けて自分の中でネタと化している回想を終え、エレベーターに乗ってバーのある最上40階へと向かう。