君の世界から恋が消えた日
「詳しい事情は追い追い、な」

協力的な姿勢とは裏腹にトーマは寂しげな表情を浮かべている

「一つ聞くけど
お前はもし自分が忘れていた記憶が
とても悲しくて、
知らない方がいい記憶だとしても
知りたいか?」

トーマはふと真剣な表情で私を見た
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