君の世界から恋が消えた日
「行こう?
水樹君..いいや

ゆう、化学室へ」

きっとそこに過去の私もいる
私がずっと探している
記憶の残滓

そう私が言うと
水樹君は酷く失念した顔をする

「わかったよ、ハル
もう止めることができないなら見守るよ」

目が霞んで水樹君の表情が見えない
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