君の世界から恋が消えた日
ハッと眼を覚ますと
私は化学室の前でへたり込んでいた

目の前には水樹君がいて
酷く悲しげに私を見ていた

ここまでどうやって来たのか分からない
ただ記憶が混濁していて

悲しみだけが取り残されていた
< 411 / 723 >

この作品をシェア

pagetop