君の世界から恋が消えた日
「それはあなたの都合のいい解釈だ...
そうやってあなたは言葉巧みに
自分の都合のいい方へ仕向けている
...俺の母にしたように」

水樹は目を細め
やるせない表情で浅倉を見つめた

「君には分かるまい
プライドや欲で塗り固めた
この社会の中で、そんな綺麗事は通じない

彼女の才能だってそうだ、
私が手を出さなくてもいずれ誰かが
気づき、利用しようとするだろう

君だってそのうちの一人だ
何も変わりはしない」

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