君の世界から恋が消えた日
「ごめん、
お前の表情を見て思い出したんだって勘違いしてた、思い出せなかったんだな」

トーマは極力平静を保つように
目を閉じて深く息を吐いた

「お前は小夜の恋心を
ズタズタになんてしてないし
あいつをあんな風にしたのもお前じゃない

小夜は自分の意思であの薬を飲んだんだ

小夜は...自殺しようとしたんだ」
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