君の世界から恋が消えた日
「あらそうだったの?
でも助けてくれたのは変わらないじゃない
それに、悪意は無いようだし
こんな可愛いお嬢さんにならつけられてても悪い気はしないわ」

シリルは穏やかに目を細めて微笑んだ
女性に優しいのはフランス育ちだからだろうか
しかしその微笑みは徐々に青ざめていく

「...待って..ていう事はあなた
私が学校を出るところも見てるのよね..」

「はい..ごめんなさい
シーちゃん足がすごく早くて途中で見失ったんだけど偶然駅で見つけて..つい..」

「ふふ..恥ずかしいわね
早足で下校して居るところも見られちゃってたんだものね..あれは訳ありなの
男子の制服姿見られたくなくてっ!」

「制服..?」
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