君の世界から恋が消えた日
「もう一回..最後だから」

水樹君が私の瞳を見た
翡翠の奥の黄昏の光彩がゆらゆらと揺れて
わたしの言葉を待っている

震える唇びるが
その瞳に誘われるように小さく動く

「....ゆう」

水樹君が私の手を握る

< 642 / 723 >

この作品をシェア

pagetop