君の世界から恋が消えた日
「....少しの間だけこうしてていいかな」

水樹君の瞳に熱がこもっている気がして
私の温度も高まっていく

「本当はこんな事してはいけないのに
君に僕を名前で呼ばせるなんて..

だけど今だけは...」

水樹君は少しの間目を瞑った
それに反して握られた手は指の隙間までしっかりと絡み合う
< 643 / 723 >

この作品をシェア

pagetop