君の世界から恋が消えた日
あの人はあんなに執着した息子に対して
引き止めもせず
そればかりか涙も流さなかった
だが本当に意外だったのは
それに対してショックを受けている
自分だった
事件が起きてから
両親の離婚と
ある日俺は周りの目紛しい変化する現実に
どこか取り残されたような
胸の虚空に目を背けるように
病室で眠るハルに向かって話し続けた
「俺の母、再婚相手がいたんだ
ははっ、あの人にとって
俺は本当に飾りだったんだよ」
ハルは俺の手をぎゅっと握った
引き止めもせず
そればかりか涙も流さなかった
だが本当に意外だったのは
それに対してショックを受けている
自分だった
事件が起きてから
両親の離婚と
ある日俺は周りの目紛しい変化する現実に
どこか取り残されたような
胸の虚空に目を背けるように
病室で眠るハルに向かって話し続けた
「俺の母、再婚相手がいたんだ
ははっ、あの人にとって
俺は本当に飾りだったんだよ」
ハルは俺の手をぎゅっと握った