君の世界から恋が消えた日
場所の見当はついていた
ハルが声をかけてくれたあの場所に
きっと何かがある

俺はかつての俺が宿題をしていた
机の中を調べた
8人ほどが向かいあって
本を読めるように作られた長机は
中が筒抜けの空洞になっている

筒を覗き込むと奥の方に
小さな本のようなものが見え

腕を伸ばして取り出すと

それは日記だった
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