とりあえず恋人になりますか。
「悠。」
「ひ、ひかる。」
「落ち着けよ?
感情だけで動いたら、
周りにバレることになる。
下手すると相田さんを
傷つけるぞ。
ちゃんと話は聞いてやるから。な?」
「ありがとう。ひかる。」
その後、ひかると分かれて家に着いた。
雪に今日のことを聞こうと思ったけれど
なんとなく聞けなかった。
次の日から俺は無意識にも
雪を避けるようになってしまった。
弁当も、帰りも
ひかると一緒にするからと言って
話すこともなくなった。