とりあえず恋人になりますか。

その頃雪は冬馬から、

『春のことが好きだから協力して』

と相談を受けていた

こんなにも色恋沙汰がない

春に冬馬のことを異性として

見てもらうために、

春の前でたくさん冬馬の話をした

そしてその日も同じように

春に冬馬の話をしていた

「あのさ。
雪は、私が冬馬のこと好きって分かってて
それやってんの?ムカつくんだけど。」

「え!ほんと!」

雪は春に怒られたことよりも

冬馬の恋が叶いそうなのが

嬉しかった。

「分かってやってるのかって聞いてんだけど」

と雪の胸ぐらを掴み、睨んでる春。

ここでようやく雪は春が怒ってると

気づいた。
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